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2008年05月17日

水際の小さな虫たち その2 -田んぼの生きもの通信H-

 田植えが終わった田んぼを覗いてみると、アメンボが水面を泳いでいるのを見かけるが、田んぼに多いのがヒメアメンボ。
池やプールにいるアメンボより一回りからだが小さいことが、稲株の間を泳ぎ回るのに都合がよいのだろう。
ちなみに小川や水路のたまりにいるのがオオアメンボという脚の力が強い種類だ。
こちらは少し流れのあるところにいることが多い。

 さらにイトアメンボというアメンボもいる。
こちらは細く弱々しい身体で、水面をトコトコ歩き回る。
やはり田んぼに多い種で、稲株の間を歩き回って食べ物を探す。
田植えの時期、生きものいっぱいの田んぼで作られた苗に一緒に付いてきていることもあるので、注意してみてみよう!

 アメンボ類は主に水面に落ちて溺れている虫(蛾、ユスリカ、アリなど)の体液を吸って生きている。
どこにでもいる生きものの代表格だったのだが、農薬散布や基盤整備による湿地の減少でずいぶん数が減ってきた。

 田んぼイベントではこのような脇役たちにも視線が注ぐことで、田んぼの奥深さを感じて欲しい。

himeamenbo.JPG
ヒメアメンボ
himeitoamenbo.JPG
ヒメイトアメンボ


posted by hayashi at 03:25| 田んぼの生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

水際の小さな虫たち その1 -田んぼの生きもの通信G-

 春の初めに生きものいっぱいの田んぼで見られる小さな命を紹介しよう。
多くの田んぼが土地改良の名の下に砂漠化しているため、春に生きものを見ることが出来なくなっているが、生きものいっぱいの冬水田んぼでは藁などを分解するトビムシ類や、小型のウンカ類、それらを食べる肉食性のカメムシ(ミズギワカメムシ類、カタビロアメンボ類)を見ることが出来る。

 といっても普通春先に田んぼに行く人などいないか。
しかも小さいため、肉眼で確認するためには水面に顔を近づけなくてはならない。

 一般的にアメンボといえば脚の長い虫をイメージするだろう。
しかしこの2mmのアメンボは見た目はだたのカメムシなのだが、水面を歩き回り、他の昆虫を捕らえて体液を吸うである。
小さすぎるが故に気付かれないから、いつの間にか絶滅危惧種なんてことにもなりかねない。
自然を大切にしながら作物を作ってくれている農家を支援することが、目に見えない微生物まで保護していることにも繋がるのだ。

katabiroamenbo.jpg
カタビロアメンボ類:
2o程度と小さいながら、鋭い口吻で
他の虫の体液を吸うアメンボの仲間
mizugiwakamemusi.jpg
ミズギワカメムシ類:
5oほどのカメムシ。水面を歩くが、羽を使って
50pほど素早く移動することもある
posted by hayashi at 17:19| 田んぼの生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
 
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